アナログHDとは
これまで長年親しまれたアナログ方式(CVBS)カメラと同じ同軸ケーブルは使用するが従来に比べ3~4倍の高解像度映像を出力する新世代の映像伝送方式 各機器に専用の送信・受信チップセットを搭載しておりハイビジョン映像を再現します |
(映像互換性実験)
(拡大) |
異なる映像型式はホントに互換性ない? では確認してみよう |
---|---|
(拡大) |
まず事前にセッティング 判別基準となる映像を撮影 |
(詳細①) |
AHDカメラ→TVIレコーダーへ接続 !(゚Д゚;) |
(詳細②) |
TVIカメラ→AHDレコーダーへ接続 結果:互換性ありません(おわり) |
【デジタルHDカメラの登場】
監視映像において高画質化の関心が高まる中、従来のアナログ(CVBS)方式カメラでは映像規格の限界点がありました。 2006年頃に業務放送用カメラ規格から派生したデジタルHDカメラ(HD-SDI/3G-SDI)はアナログ方式と同じ同軸ケーブルを共通で使用でき、かつリアルタイムで映像出力する利点から第3の防犯カメラと呼ばれました
しかしデジタルHDカメラの映像伝送方式は高い周波数のビットストリーム(1.4835Gbpsまたは1.485Gbps)をデジタル非圧縮伝送するため、伝送信号の減衰が大きく同軸ケーブル種類や施工方法、ケーブル延長距離について制限があります。大規模な監視物件ほど施工が難しくケーブルの最大延長距離を超える場合、専用の延長器(リピーター)が必要になることもあります
【アナログHDカメラの登場】
2014年になるとチップ開発競争が激化。安価で高機能なチップセットが登場した事がキッカケとなり新しい映像伝送規格が次々登場します。同軸ケーブルを使用する点は同じですが低価格帯でハイビジョン画質を実現。 またアナログ伝送技術を応用した低い周波数のストリーム伝送により、同軸ケーブル種類を問わず300~500m長距離延長が可能となりました
【アナログHD規格/種類】
・AHD(Analog High Definition)NEXT CHIP社(韓国)が開発した映像チップ搭載のカメラ総称。現在最も普及している同軸ハイビジョンカメラの規格となります
・HD-TVI(High Definition Transport Video Inetrface)Tech Point社(米国)が開発した映像チップ搭載のカメラ総称。映像はデジタルHD規格と比べて遜色ないほどシャープであり高性能です
・HD-CVI(High Definition Conposite Video Interface)Dahua社(中国)が開発した映像チップ搭載のカメラ総称。HD-TVIと同時期に登場しTVIとほぼ同等性能を誇ります
【アナログHD規格の注意点】
従来のアナログ規格(CVBS)カメラと異なり、直接テレビ端子に接続しても映像は出ません。これはアナログHD受信チューナーがテレビに非搭載のためです。また3つのアナログHD規格は互い互換性はありませんが近い将来、規格は統合されると予測されます
【関連項目①】NTSC(映像規格)とは
【関連項目②】CVBS(コンポジット)映像とは
【検索画面】に戻る